10月 112014
 

産経新聞 によると。

 婚活市場で自衛隊員が人気を集めている。自衛隊員との合コンやお見合いパーティーには参加希望者が殺到。東日本大震災など災害派遣などでの活躍が認知され、「頼りがいがある」「守ってくれそう」とのイメージも定着したが、危険と隣り合わせの任務も少なくない。なぜ彼らは女性の心をつかむのか?

■合コンに予約殺到

 「パーティーや合コンの情報をアップした段階で、女性が集まります。1、2カ月前の予約も多いですね」

 自衛隊専門の婚活パーティーや合コンを企画・運営する「自衛隊プレミアムクラブ」(東京都新宿区)の会員制クラブ事業部統括部長、松隈彩さん(31)は自衛隊の人気ぶりをこう説明する。

 同社はほぼ毎週末、パーティーや合コンを開催。人気は基地や駐屯地の中で開かれるイベント形式のものだが、そうでない場合も、男性隊員の数を女性参加者が上回ることが多いという。

 9月に関東地区のパーティーに参加した東京都世田谷区の女性会社員(25)は、東日本大震災を機に「自衛隊が日本の力になっていると感じた」という。「尊敬する自衛官と知り合うチャンス」とパーティーへの参加を決意。終了後には「話しやすく、良い意味で普通の人たちばかりだった。すてきな人にも出合えた」と声を弾ませた。

■人気上昇のきっかけは

 「東日本大震災で尊敬できるイメージが定着したことに加え、基地や駐屯地のイベントを通じて自衛隊を身近な存在に感じるようになった」。平成25年11月から自衛官専門の婚活サービス「J婚」を提供している結婚相談所「ブライダルチューリップ」(東京都杉並区)代表の桑山裕史さん(36)は、自衛隊員人気の背景をこう分析する。

 さらに、25年4月から放送された航空自衛隊をテーマにしたドラマ「空飛ぶ広報室」も人気を後押し。放送直後は、ドラマに登場したパイロットや航空自衛官との出会いを希望する女性も増加したという。

 扶桑社が発行する自衛隊専門の月刊誌「マモル」には、「マモルの婚活」というコーナーがある。毎号、独身隊員3人を紹介し、読者が気になる隊員に手紙やメールでアプローチする仕組みだ。

 連載が始まった22年以降の平均応募者数(6~8月号)を比べると、22年が13人だったのに対し、東日本大震災後の23年は18人に増加。24年には11人と減少したものの、「空飛ぶ広報室」が放送された25年に25人に倍増し、26年も38人と増加傾向が続いている。

■自衛官の妻には苦労も…

 「守ってもらえる」「たくましい」「家庭を大切にしてくれそう」

 桑山さんは女性が抱く自衛隊員のイメージをこう分析する。「国家公務員で安定していることもあり、ポジティブな印象ばかりを抱く女性も少なくない」(桑山さん)というが、航空自衛官の夫と結婚して6年になる女性(38)は、“自衛官妻”ならではの苦労を明かす。

 「自衛官は家族よりも任務を優先する仕事。私が大災害に見舞われても、夫に助けを求められないことは覚悟している」

 災害時だけではない。転勤や訓練で家を空けることが多いのも自衛官の特徴。

 女性の場合、夫は結婚後に海外を含め3度の転勤を経験し、今春までの約2年間は、単身赴任生活を送った。女性は4歳と2歳の育ち盛りの子供を抱え、両親の力を借りて夫不在の期間を乗り越えたという。

 それでも女性は「夫は自衛官という仕事に誇りを持っている。これから結婚する女性も自衛官の仕事を認めることが必要」と話す。

■ミスマッチを防げ

 女性隊員が増加した現在でも、自衛隊員に占める男性の割合は高く、訓練などで多忙な隊員にとって、女性と出会う機会は貴重。陸曹の任意団体「曹友会」も駐屯地などで「ふれあいパーティー」を開き、出会いを後押ししている。

 「近畿地方など遠方からの参加者も多く、女性の真剣さが伝わってくる」

 年に2度、パーティーを開催する松戸駐屯地(千葉県松戸市)曹友会の山田雅喜会長(53)も自衛隊人気を実感している1人だ。松戸で7月に主催したパーティーには定員50人に150人の応募があり、急きょ定員を70人に増やして対応するほどの盛況ぶりだった。

 一方、人気ゆえの悩みも浮上している。災害派遣や訓練の様子が報道され「テキパキと訓練する隊員や制服姿にあこがれを抱き、『実際に会うとイメージと違う』と感じる女性もいる」という。実際、山田会長のもとには女性からこんな相談が寄せられたという。

 デートでリードしてほしいのに、引っ張ってくれない。私服がださい-

 「報道される自衛隊員の姿はほんの一部」と話す山田会長は、12月に開催するパーティーで、基地内の見学や自衛隊員の家族との交流を予定。「等身大の自衛隊員を知る機会にしてもらいたい」という。

 ブライダルチューリップも、自衛官と結婚した女性をコンサルタントに起用。自衛隊員と結婚することのデメリットも説明し、ミスマッチ防止に努めているという。

■家庭“自衛”妻が理想?

 では、自衛隊員にお似合いなのはどのような女性だろうか。

 松隈さんは「災害時など困ったときに不在にすることの多い自衛官。精神的に強い女性の方が結婚相手には向いている」と分析。官舎などでは、自衛官の妻同士が支え合って暮らす場面も多く、「新しい土地でも周囲と仲良く接することができる人」を挙げた。

 航空自衛官の妻も「どこへ行っても対応できる女性を求める傾向が強い」と話す。女性の知る自衛官の妻は、看護師など資格を生かして夫の赴任先でも仕事を再開するケースが多く「見た目はほんわかしていても、テキパキしたしっかり者が多い」という。

 「守られたい」と自衛官との結婚を希望する女性に対して、浮かび上がったのは自立した女性像。国を守る夫に変わって、家庭を“自衛”する姿勢が必要なのかもしれない。

 最後に、少し変わった理想像も紹介したい。

 桑山さんによると「体力作りのためにマラソンをする自衛官が多く、一緒に走ることのできる女性を希望する人もいる」という。

 そして、自称「ズボラ」という航空自衛官の妻は「身の回りの管理ができる女性が好まれるのでは」と明かした。部隊生活を通じ、整理整頓や規則正しい生活をたたき込まれた自衛官にとって「身の回りの管理はできて当たり前。できないことがストレスになっているようだ」という。

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