12月 112014
 

webスポルティーバ によると。

 チャンピオンズリーグ、グループリーグ最終戦。ドルトムントはアンデルレヒト(ベルギー)に1-1と引き分けながらも首位通過を決めた。得失点差での勝負となったグループ内の首位争い。2位のアーセナルが前半からガラタサライ相手に3点を取り猛烈に追い上げたが、グループリーグ序盤戦での貯金が効いて、勝ち点では並ばれながらも首位の座は明け渡さなかった。

 これで決勝トーナメント1回戦はレアル・マドリード、バルセロナといった強豪チームとあたらないことになる。上位進出を目指すドルトムントにとっては、とても意味のあることだった。

 チーム状況はわずかだが上向きだ。MF陣ではロイスはまだ長期離脱中だが、アンデルレヒト戦でクーバ(ヤクブ・ブワシチコフスキ)とヌリ・シャヒンが戻って来た。FWインモービレも得点したし、ギュンドアンも復帰後は好調だ。DFの大黒柱フンメルスは腰痛を患ったようだが、それでも今後、年内のリーグ戦3試合はそれなりに戦える見込みが立ってきた。それだけに、香川真司は一人落ち込んでいるように見える。

 この試合でも序盤からミスが続いたのは香川だった。後方からのパスをワンタッチで処理し、相手ディフェンダーをかわそうとするところでひっかかり、そのまま攻め込まれてGKとの1対1に持ち込まれるシーンが前半だけで2度。味方とスピード感が全くあわず、特にMFミキタリアンがボールを持った時には、香川が視界にも入らないのか、ボールはほとんど出てこない。たまに出てきたとしても、良い体勢で受けられない。

 後半に入ると、立ち上がりからシュートを放ったり、先制点の前の場面でボールに絡んだりもしたから、映像でハイライトを見るとそれなりにチャンスに絡んだようにも見えるかもしれない。だが、状況は厳しい。この日の試合後、香川は心情をストレートに吐露した。

「なかなか結果が出てない中で、こうやって言うのは難しいことですけど、ただやはり1、2年目をあらためて考えると、全てがうまくいっていたと感じる。自分がそのリズムに乗っていたのは確かだし、もちろん努力した結果だとは思いますけど。今、自分に結果が出ない中で、マンチェスターにいたときもそうですけど、どうやったら結果を残せるかを日々、考えます。ただ、メンタルの波があったりして、本当に厳しい状況ですけど、これを乗り越えて、自分たちの確立したサッカー(が表現できるようになる)だったり、個人的にも結果が出だしたときには、あらためて、成長したと言えるんじゃないかなと思う」

 以前ドルトムントに所属した3シーズン前までとは状況が違う。マンU 時代とも違う。今は出場機会そのものは与えられているが、結果だけが出ない。

「(自分が)こんなに厳しい状況になるとはちょっと想像してなかったんで。ただそれは本当に自分が試されてるということですし、ここで投げ出したら僕は下まで落ちる一方だと思っているので。しっかりと結果を残していけるように頑張りたいです」

 CLを首位突破したことにフォーカスしても良いし、試合そのものだけを語っても良い中で、香川から、どうしても苦しさが口をついて出てくるというような印象を受けた。おそらくは結果が出ないだけでなく、ボールタッチのひとつひとつまで「ここまで厳しいとは想像していなかった」、つまり、自分が思うよりもできていないのだろう。

「厳しさを感じるのは自分自身についてで、チームは能力の高い選手が集まっていると思う。こういうビッグネームがいるなかで、まとまる力が試されていると思う。そういう意味ではお互いリスペクトを持つことも大事ですし、逆に自分が決めるという強い気持ちを持つことも大事です。その具合が大事だと思う」

 おそらく結果が欲しいと願い続けても、それだけで得られるものではないのだろう。根本に立ち返ること、マンUにいた2年で錆びた感覚を取り戻すこと、自分のプレイとイメージのギャップを小さくしていくこと……。多くの地道な作業をしなくてはならないのだろう。

 そう考えると、1月のウインターブレイク中に行なわれるチームの合宿に参加できないのが非常に痛い。長い目で香川の選手としての成功を、そしてその先にある次のW杯を見据えるのであれば、アジアカップではなくてドルトムントのスペイン合宿に参加し、時間をかけて自分を取り戻していくことを考えていいのではないか。最近のチームと香川の置かれている状況を見ていると、そう思えてならない。

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