8月 042015
 

webスポルティーバ によると。

 1年間の休養を経て、5月18日に現役続行を宣言した24歳の浅田真央が、果たしてどんなスケーターになってリンクに戻ってくるのか。誰もが興味津々に違いない。

 彼女自身が口にした「今の自分は大人の演技ができる」という自負を、果たして見る者はどう感じ取るのか。その試金石となるのが、7月22日の札幌公演から始まったアイスショー、『THE ICE』で浅田が演じたプログラムだった。

 オープニングで披露した「仮面舞踏会」(フリープログラム)は、2008-09年シーズンに演じたプログラムだ。赤いドレスに身を包んだ浅田が、仮面を目に当てて登場する演目で、舞踏会の花形役だ。華麗にステップを踏み、気持ちよさそうに滑る姿からは、24歳の成長した女性らしさが醸し出されていた。

 また、フィナーレではトリノ五輪銅メダリストのジェフリー・バトルとペアを組んで「ポルウナカベサ」(エキシビション)を踊った。経験豊富なバトルと見つめ合いながら、タンゴの情熱的なステップで観客を魅了した。

 同じプログラムを滑った18歳時と比べると、当時は、はつらつさが前面に出た演技で、まだあどけなさもあったが、6年の月日が経った現在の演技からは、内面からにじみ出る大人の女性の落ち着きを感じることができた。

「あの頃は自分を大人っぽく見せたいと思ってアップアップしていましたが、今はいろんなことを経験していろんな思いを持って滑っているので、自分から何か作ろうと思って滑っているのではなくて、これまで経験してきたことを自然に出せればいいなと思っています」

 こう語ったとおり、表現面では年齢を重ねたことで一皮むけた浅田だが、その一方で、体力面や技術面では、現役を続行するうえでの不安要素もある。競技会は緊張感の中で持っている力を発揮しなければいけないが、そのためには精神的にも肉体的にもさらに鍛え上げる必要がある。アイスショーと競技はまったく別次元のもので、選手たちが口にする「試合勘」が必要になる。

 1年間の休養中、浅田はリンクを離れてそれまでできなかったスケート以外のことに取り組んできた。もちろん、定期的にスケート靴を履いて滑っていただろう。ただ、やはり競技者としてのマインドを一旦外した生活を送っていたことの影響は、それなりにあるはずだ。

「1年間休養したことで、自分の何が変わったかは分かりません。それでも、毎年この時期にあるアイスショーで滑ってみて何も変わったところはなく、いつもと同じ気持ちで滑れましたし、よかったんじゃないかなと思っています。また、今シーズン一緒に戦う選手も同じショーに出演しているので、その選手たちからたくさん刺激をもらって、自分も頑張らないといけないと思いました。

(現役続行を決めて)練習を始めたときは、自分でもこういう(思っていることができない)感じなんだという気持ちがありました。でも、練習を積み重ねていくなかで、感覚や自分の力が戻ってきているなという実感が出てきているので、これから練習を積み重ねていくしかないです。シーズン初戦(10月3日のジャパンオープン=さいたまスーパーアリーナ)までまだまだ時間があるようでないですね。練習を再開したときは焦りも強くて、すぐに一昨季のレベルのものをやろうとして納得できない状態に陥ったのですが、これが現実だなと感じました。まだ今の状態で一昨季のレベルのものはできないですけど、日々の練習ではできているという実感はあるので、少しずつ焦らずやっていけば大丈夫だと思っています」

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