2月 212016
 

ダイヤモンド・オンライン によると。

 過日のワイドショーを見ていたら、この人名を読めるか、という問いが出た。
 皇帝 一心 姫星 愛羅 士恵大 秀一郎――、等々である。読めますか? 

 ご存じのとおりキラキラネーム(もしくはDQNネーム)と呼ばれるものだが、私は一ッつも読めなかった。正しい読み方は以下のとおりだ(キラキラネームに「正しい読み方」があるかどうかはさておき)。

 皇帝 → しいざあ 一心 → ぴゅあ 姫星 → きてぃ
 愛羅 → てぃあら 士恵大 → じぇだい 秀一郎 → ひーろー

 読めるかッ、んなもん。と思わず語気を荒げてしまいそうになったが、いるんですね、世の中には。子どもにこーいう名前をつける親。子どものために良かれと思ってつけているのでしょうか。

 命名研究家の牧野恭仁雄(くにお)氏によると、キラキラネームは平成生まれ前後から増え始め、命名相談で牧野氏を訪れる夫婦の、実に約三組に一組が信じられない名前を候補に挙げるのだという(牧野氏がその命名をやめさせているのかは不明)。

 どんな親が子どもにキラキラネームをつけたがるのか私は首をひねるが、牧野氏が言うところでは、「社会的地位の高い親」のほうがキラキラネームを好む傾向にあるとのことだ。ほんまかいな? 

 厚労省が二〇一四年に発表した初産の平均年齢は三〇・四歳だ。あくまで平均とはいえ、三〇歳の親が牧野氏の言う「社会的地位が高い親」ってことなのだろうか。出版メディアで三〇歳と言ったらまだヒラですけどね。デスク(副編集長の下)のちょい手前です。牧野氏が言う。

 「(キラキラネームの)名付けは親のコンプレックスが表れる場面。受験勉強、大学入学、就活と似たような人生を歩んできた日本のエリートたちは、個性を求めてキラキラネームをつけるのかもしれません」

 そーかあ? 
.

 エリートの中には、なるほど、我が子に「しいざあ」とか「じぇだい」とか「きてぃ」と名づける親もいるかもしれないが、しかし、エリートであればなおのこと、どうすれば我が子がうまく世を渡っていけるかを考える。キラキラネームをつけたばかりにイジメに遭うような可能性があれば、彼らは最初からキラキラネームなど排除するはずであり、その周到さこそがエリートの証しでもある。っつーか、エリートが子どもに「黄熊」なんて名づけるかね?  黄熊と書いて「ぷう」と読むそうなんですけど。可哀想だけど、ぷうちゃんなんて絶対にいじめられるよ。

 マイナビウーマンが、知りあいの子どもの名前がキラキラネームもしくは意味がわからなくてビックリしたことがあるか、とのアンケートを実施した。回答者数を挙げていないから信憑性には乏しいが、23.8%が「ある」と答えたそうだ。以下が、あると答えた人のコメントだ。

 「友だちが見たらしく、詳しくわからないが、ひらがなで『まっすぐ』くん。恥ずかしい名前だと思った、就職のとき不利だと思う」(32歳・情報IT企業・秘書)
「『天使(えんじぇる)』。この先就活とかの面接で名前を突っ込まれるだろうし、営業職とかにはつけない名前だろうなと思った」(26歳・医療福祉関係)

  「『熊羽(ぷう)』。引いた」(23歳・人材派遣)
「『愛叶(えれな)』。読めない」(23歳・人材派遣)

  「『握路好(あくろす)』。とにかく意味がわからなかった」(24歳・サービス業)
「『月(らいと)』くん。何かの映画の主人公らしいけれど、読めないなあと思った」(29歳・教育関係)

 月くんをご存じない方は、夜神、L、キラで検索してみましょう。今年、杏ちゃんのご主人の東出昌大くんが続編の映画に出演しますね。役名は三島創。東出くんの演技力を三島大根に引っかけたのだそうです。ついでに、二〇二〇年の東京オリンピックでは今井月ちゃんという水泳選手に期待です。こちらは月と書いて「るな」ちゃんと読みます。現在、中学三年生。ライバルに負けるな! 

  「『舞空(マイク)』は外国人かと思いました」(27歳)
「『愛音(メロディ)』。ハーフでもないのにと思う」(25歳・医療)

 早くも、こういう名前をつけられた子の就職活動を危惧する声もある。

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