4月 032016
 

スポーツ報知 によると。

日本男子初の2度目の優勝を狙ったショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(21)=ANA=が、まさかの逆転負けを食らった。フリーは4回転ジャンプで転倒や手をつくミスが重なり、自己ベストを約35点も下回る184・61点で合計295・17点で、SPで奪った12点以上のリードを守りきれず昨季に続き2位。ハビエル・フェルナンデス(24)=スペイン=が314・93点で2連覇を果たした。

 悔しさが全身から煮えたぎっていた。それを隠そうと無理やり作る笑顔が、また羽生の胸中を際立たせた。「今(感情を)出しちゃうと自分を抑えられなくなっちゃう。こらえていますよ。悔しいです。本当に」。12点以上のリードを守れず、まさかの逆転負け。公式会見では「I wanna do again(もう一度滑りたい)」と本心をジョークで包んだ。

 いつもはジャンプを跳ぶごとに自信を生み出し、自分の世界に没頭していく羽生だが、この日は違った。「とにかくずっと緊張していた」。冒頭の4回転サルコーで氷に手をつき、不安が頭をもたげた。今大会、演技後半の4回転―3回転の連続トウループを4回転サルコー―3回転トウループに難易度を上げた。その連続ジャンプは、サルコーで転倒して単発になった。

 実は痛めていた左足甲の状態が年明け、さらに悪化していた。踏み切り時、左つま先で氷を蹴るトウループに大きく影響。約2か月、4回転サルコーを4回転トウループの代わりに跳びながら調整を続けた。結果、難易度は勝るサルコーの精度が上がり、そのまま今大会のプログラムに取り入れた。練習では高確率で決めていただけに「体の状態、精神状態のバランスをうまく取り切れなかった」と残念がった。

 リンクの外でも“雑音”と闘っていた。絶大な人気を誇るゆえ、最近では週刊誌の“標的”に。「スケートしたいだけなんですけどね…」。大会前にボストンの地で、悲しそうに漏らした。「スケートとプライベートって全く関係ないし、僕はアイドルじゃないしアスリート」と戸惑いを隠せない。競技者として全身全霊をかけ、スケートと向き合いながら生きている。

 王座奪回へ「挑戦者」の気持ちで乗り込んだ今季最終戦は、ブライアン・オーサー・コーチに師事する同門のフェルナンデスに今年も敗れる結果となった。「この舞台で金メダルを取れないようじゃ、まだまだ。また来年頑張りますよ。それだけです」。羽生の闘志に再び火がついた。

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