4月 042016
 

スポーツ報知 によると。

女子フリーが行われショートプログラム(SP)9位と出遅れた浅田真央(25)=中京大=は134・43点、合計200・30点で共に今季最高得点をマーク。過去最低の7位に終わったものの、来季へつながる滑りを見せた。復帰を後悔したこともあった苦悩のシーズンを上々の演技で終え「できる」という思いを強くした。16歳のエフゲニア・メドベジェワ(ロシア)が223・86点で初出場優勝した。

戻ってきてよかった。総立ちの拍手に、真央は心の底からそう思えた。「ほっとした。自分を信じるしかないと思って滑った」。情感たっぷりに「蝶々夫人」を滑り終えると、座り込むように両膝と両手をついた。今季自己ベスト締めに「自分のやるべきことが、まあまあできた。この経験を一歩一歩、次に生かしていきたい」。気持ちは前に向いていた。

冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は、回転不足こそ取られたものの片足でしっかり着氷。他2つのジャンプでも回転不足を取られるミスはあったが「年齢を重ねるごとにショートとフリーで全然違った表現が自分なりにできてきていて、それを楽しみながら滑っている」。左膝に故障を抱え臨んだ世界選手権で、今の真央を出し切った。

1年の休養中に試合が恋しくなった。「もう一度、あの達成感を味わいたい」。復帰を決断したが、道のりは険しかった。GP中国杯で優勝し華々しくスタートを切ったが、伸び盛りの10代選手の台頭という現実を目の当たりにした。GPファイナルでは最下位の6位に沈んだ。「復帰しない方がよかったかな。自分たちの時代は終わったのかな」。何度も自問自答した。

昨年末、全日本選手権フリーの前夜。姉・舞に連絡した。「最後になるかもしれないから、来てほしい」。巻き返し3位で世界選手権出場を決めたとき「出たい」と思った。もう一度、頑張ることに決めた。今大会も舞が10年バンクーバー五輪以来の海外の試合に駆けつけた。今回送ったメッセージは「一緒に戦ってほしい」。2人のイニシャル「M」が彫られたお守りのネックレスを身につけ戦い抜いた。

選手として、得点や順位にこだわるべきという思いは当然ある。ただ、少しだけ意識を変えてみた。自分の表現したいスケートを、世界を見てほしい。来季も自分の滑りを見てほしいかと問われ「できるので。そういう思いはある」と意思のこもった瞳で答えた。「自分のできることを最後までやり切るというのが自分の考え」。25歳の元世界女王は、自分を信じて来季も歩み続ける。

真央の演技後、佐藤信夫コーチは「頑張りました」と笑顔でたたえた。出遅れたSP後は特にアドバイスすることはなく、真央にすべてを任せたという。今季最後の滑りを見届け「最高のコンディションで臨むことはできなかったが、その中でできるだけのことはやってくれた」とうれしそう。来季へ意欲を見せたことを聞かされると「そうですか。楽しみですね」と目尻を下げた。

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