5月 022016
 

西日本新聞 によると。

 「あまりにも判断が早すぎる…」。熊本地震で唯一、安否が確認されていない熊本県阿蘇市の大学生大和晃(ひかる)さん(22)の捜索が、いったん打ち切られた。息子を一刻も早く連れて帰りたい一心で毎日のように阿蘇大橋(同県南阿蘇村)近くの現場に通い、捜索の様子を見つめてきた晃さんの両親は、やりきれない思いを募らせた。

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 「分かりました、とは言えません」。1日午前、熊本県警の担当者が晃さんの自宅を訪れ、捜索打ち切りを伝えると、父の卓也さん(58)は、こう答えた。母の忍さん(48)は傍らで泣き崩れたという。

 晃さんが土砂崩れに巻き込まれたとみられる阿蘇大橋周辺は二次災害の危険性が高く、本格的な捜索にはなかなか着手できなかった。卓也さんたちは連日のように南阿蘇村の災害対策本部を訪れ、捜索を要望。現場に近づけるようになった4月23日からは間近で捜索の様子を見詰めてきた。

 発見まで半年以上の長丁場を覚悟してはいた。だが遠隔操作できる重機が投入され、少しずつ土砂が運び出される作業に、いちるの望みを託していた。

 捜索現場に向かって「頑張れ」と声を掛け続けている卓也さんは「いま危険なのは分かっている。1カ月先でも2カ月先でも捜索できる日が来るかもしれない。もう少し落ち着いてから判断してもいいのではないか。息子に掛ける言葉が見つからない」と肩を落とす。

 卓也さんはこれからも現場を訪れるつもりだ。「金属探知機とかドローンとかを使って息子を捜せないか。何ができるか、自分たちで考えるしかない」と話す。

 一方で、記者会見した長野敏也村長は苦渋の表情で「家族の気持ちを思うと、察するにあまりあるが、現状ではやむを得ない。安全が確認されれば一刻も早く(自衛隊や警察には)捜索を再開してほしい」と語った。

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