2月 052013
 

プレジデント によると。

 世の中にはお金で買える便利な特効薬がたくさんあって、それをちょこっと飲めば自分たちが抱え込む問題は改善できる。そんな考え方が蔓延している。動物を飼うのも特効薬のひとつで、人間関係がうまくいかないから動物で癒やされてやろうと。

 こういうバカには動物を飼ってほしくない。自分の心がとろけるように人間を愛せる人がやはり生き物を愛せるわけで、サプリメントを飲む感覚で動物と付き合ってもらっちゃ困るんですよ。サプリメントはお金の損だけで済むけど、動物には命がある。人間関係がぎくしゃくしているならば、人間とうまく折り合うことを学ぶべきで、動物に何かを求めちゃいかんですよ。

 最近は万人に噛みつくようなゆがんだ性格の犬が多いけれど、それも飼い主が半端な気持ちで接しているせいです。人間の苛立ちは犬に伝わる。イラ菅が犬を飼ってみなさい。間違いなくバカ犬ができますよ。

 猫か犬か。犬だったらどんな種類を飼えばいいのかって悩む人がいるけれど、一期一会を大切にすればいいんです。女性に惚れて結婚するときに、前もって、身長はこれくらいでこういう性格がいいって好みを分析しても、その通りにはならないでしょ。それと同じで、あらかじめ自分を猫派、犬派だとスケジュールを立てるように決めつけて飼ってもおもしろくないし、それはくだらない人生だと思うんです。

 人がある生活域で普通に暮らしていると、ふいに動物と出会うチャンスに恵まれる。たとえばね、娘夫婦が転勤して社宅に入るので飼っていた猫を飼えなくなってしまう。娘から「お父さん、頼みます」と乞われて猫を引き取る。これが立派な一期一会。その出会いを大切になさったらどうですか。

 都会の人だったら出会いはペットショップかもしれない。するとね、よくあるんですよ。大型犬を飼うつもりで行ったらケージの中で小さい犬が自分を見上げていて、もう可愛くて仕方がなくて、その日のうちに抱いて帰ってしまった。僕は素敵な出会いだなって思います。ただ、血統書付きの犬は、人間が「こう生活したい」という目的に沿って淘汰してきましたから、雑種よりも素直で飼いやすいと言えます。

 育て方にもマニュアルは存在しません。人の子どもを育てるのと同じですよ。だいたい僕は人間と動物、あるいは動物同士でも比較することが嫌いで、キザな言葉でいえば「愛は比べないことにある」と思っています。ところが、政治の世界では仕分け屋なんてものが幅を利かせている。「一番でなく、二番ではダメなんですか? 」という蓮舫にはあきれますよ。学問をする人は、一番か二番か、利益をいくら上げるかなんて最初から考えていません。真実を探そうと真っ暗闇の中でこつこつと研究している。そんな彼らに向かって、口先だけで値踏みするようなことを言うとは、頭の中が空っぽだとしか思えません。僕はどんな動物だって飼うけれど、蓮舫だけはお断りです。

 大切なのは動物といっしょに生きていくこと。自分の子どもが初めてプールで泳ぐとき、「溺れないかしら」って親はどきどきしながら見守るでしょ。これがいっしょに生きるということで、犬だったら夏場の散歩で焼けているコンクリートの上を歩くときに「この子の足は大丈夫かな。やけどしないかな」って心の奥底から感情がわき上がってくる。これが本当の愛情で、犬はそれを感じ取る。

 動物はものをいわないので、ある意味人の子を育てるよりもわからない部分が多い。だから彼らの表情や仕草をじっくり観察して大いにはらはらしたり、どきどきしてください

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