11月 202016
 

webスポルティーバ によると。

―― 当然、「もっと上」を目指しているのですね。

鈴木 はい、そうだと思います。自分の現状、つまり、実力と課題の両方をわかったうえで努力しているから、横道にそれることなく前進しているのだと思います。

―― 昨シーズンの世界女王のエフゲニア・メドベデワ選手(ロシア)がグランプリシリーズ第4戦のフランス杯で今季2勝目を挙げ、グランプリファイナル進出を決めました。

鈴木 メドベデワ選手はきっちりと仕上げてきましたね。アンナ・ポゴリラヤ選手(ロシア)は若いのに妖艶さがあって、スケーティングもうまい。エリザベータ・トゥクタミシェワ選手(ロシア)も持ち直してきました。ロシア勢はどの選手も強敵です。アシュリー・ワグナー選手(アメリカ)も侮れません。確立したスタイルと経験があり、技術もついてきていますから。

―― グランプリシリーズ第1戦のスケートアメリカで6位、第4戦のフランス杯で自己最低記録の総合9位に終わった浅田真央選手。左ひざに痛みがあり、フランス杯後に「結果や自分の自信がすべて失われた」と語るなど、精神面も心配です。

鈴木 休養前と後では、身体づくりや練習方法が変わり、いろいろと模索しているところだと思います。左ひざの状態は気になりますし、そのせいで練習できないことがストレスになっているのかもしれません。並外れた練習量でここまで積み上げてきた選手なので、不安にかられても仕方がない面もあります。それでも、彼女なら復活してくれるのではないかと思います。

―― 彼女の代名詞であるトリプルアクセルを今シーズンは跳んでいませんが、大丈夫でしょうか。

鈴木 ケガや仕上がりの遅れが理由だったとしても、以前の浅田選手ならば、無理をしてでもプログラムに入れたでしょう。そこをグッと我慢したところに成長を感じます。トリプルアクセル以外のところをしっかり固める、スケート本来の美しさを追求する、という意思の表れだと私は思います。

 今は苦しいときです。もちろん勝利を掴むためには、トリプルアクセルは必要な技です。ほかの部分を磨いたあとにそれがピッタリとはまれば、さらに進化した浅田選手の演技が見られるのではないでしょうか。

 ソチオリンピックのフリーもそうでしたが、厳しい局面ですばらしい演技を見せるのが、浅田選手です。これまでにない難しい状況だと本人も感じていると思います。しかし、彼女には誰にも負けない経験があります。フィギュアスケートに対する強い思いがあります。だからこそ、浅田選手の「自分らしい演技」を期待しています。

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