12月 192016
 

産経新聞 によると。

 東日本大震災の被災地で、スマートフォン向け人気ゲーム「ポケモンGO」を活用した観光客誘致が進んでいる。岩手、宮城、福島の被災3県、4月の地震で被災した熊本県、開発・運営主体の米ナイアンティック社が連携して、今年8月にポケモンGOを活用した誘客を進めると発表。そして先月、「被災地×ポケモンGO」のコラボレーションがついに始まった。

 ◆イベントに1万人

 震災の津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市。「あっちにいるみたいだ」「市役所のあたりかな」。11月中旬、JR石巻駅前にはスマホ片手に辺りを見回す若者や家族連れがあふれた。お目当ては一部地域にしか姿を現さないとされていたレア(希少な)ポケモン「ラプラス」だ。

 「岩手県、宮城県、福島県の沿岸部でラプラスが出現しやすくなっていることが確認されました」

 11月11日午前10時半過ぎ、短文投稿サイト「ツイッター」のポケモンGO公式アカウントがつぶやいた。翌12日には県沿岸部で被災地での初めてとなる公式イベントが開かれ、県内外から多くの人が訪れた。

 イベントは同社などの協力で県が主催。「ラプラス出現率アップ」という前日の発表がネット上で話題になったことも後押しし、約1万人以上が参加するビッグイベントとなった。

 石巻市中瀬地区をメイン会場に、被災した石巻市、東松島市、女川町、南三陸町にわたって開催。2市2町の気に入った場所の写真を撮り、ゲーム内で道具を入手できる拠点「ポケストップ」にするよう運営側に申請できるなど、ゲームをきっかけに被災地を歩き回る内容だった。

 東京都中央区の会社員、増田隆秀さん(29)は「イベントをきっかけに震災の爪痕を自分の目で見ることができた」、東京都北区の会社員、山田穂高さん(29)は「ラプラスを5匹以上捕まえた。ポケモンGOは被災地に足を運ぶきっかけになる」と話した。

 客を迎える側である石巻市の会社員、橋本智哉さん(23)も「申請した自分の勤務先のカラオケ店がポケストップになり、客足増加につながればうれしい」と期待を込めた。

 このほかバスで被災地をめぐるツアーも開催され、計約1千人が石巻市や南三陸町などでイベントを楽しみながら現地の人の話を聞いたり、被災地の景色を見て回ったりした。

 バスツアーに参加した東京都新宿区の公務員、網谷優宏さん(27)は「被災した人から当時の話を直接聞けてよかった。自分が申請した場所がポケストップになり、次に被災地に来た人が楽しむきっかけになってくれれば」と話した。

 中心会場では、人気ポケモン「ピカチュウ」とダンスを踊るイベントなども開かれたほか、会場付近には三陸沿岸の名物を扱う出店が並んだ。

 ピカチュウに扮(ふん)してイベントに登場した村井嘉浩知事は「今後も被災地に来るきっかけとなるようなイベントをやっていきたい」とノリノリだった。

 ◆次の「レア」に期待

 ラプラスの出現率アップは23日までの予定だったが、22日早朝に福島県沖を震源とする地震が発生、宮城、福島両県に津波警報などが発令されたため、ラプラス出現は1日早い終了となった。だが、ポケモンファンの間では、被災地での次のレアポケモン出現への期待が高まっている。

 一方、ポケモンGOを操作しながらの歩きスマホで事故やトラブルが国内外で相次ぐ現状もある。県は「マナー違反やルール違反は被災地復興の妨げにもつながる。十分に注意して楽しんでほしい」と呼びかけている

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