4月 022017
 

スポーツ報知 によると。

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位と出遅れた羽生結弦(22)=ANA=は、223・20点で自身の持つフリー世界最高得点を更新。合計321・59点で3季ぶり2度目の優勝を果たした。SP2位の宇野昌磨(19)=中京大=は214・45点、世界歴代2位の319・31点で2位。300点超えが4人という史上最高のハイレベル決戦で、日本男子では14年大会(羽生、町田樹)以来2度目のワンツー。平昌五輪の金、銀独占が見えた。

 ドヤ顔で右人さし指を立てる「ナンバーワン」ポーズをつくった。羽生の魂の滑りに、会場は総立ちで応えた。「世界選手権のフリーって、楽しいなって思った。自分にとって、このフリーが最高のご褒美」。SP、フリーを通じて今季初のノーミス演技。自身の記録を3・72点更新する223・20点の世界記録。今季ベストの321・59点で自身最大の10・66点差を逆転し、日本男子で初めて2度目の世界王座をつかんだ。

 冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコーを成功。今季一度も決まっていない鬼門だった後半の4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプは2・43点の加点を引き出す完璧なジャンプだった。4本の4回転はいずれも2点以上の加点がついた。SPで5位と出遅れ「すごく落ち込んでしまって、なかなか立ち直ることができなかった」。自分を信じるしかなかった。「限界を作らずに、限界を高める練習をしてきたことが一番の収穫」

 昨季はSP、フリー、合計で世界最高得点を記録した。自分の数字を超えたい。超えなければいけない。考えれば考えるほど追いつめられた。「自分が一番とらわれていたのは過去の自分。220、330、110っていうあの数字にとらわれて、すごく怖くてここまでやってきた。なんとか1点でも0・5でも0・1でも超えてくれって思っていた」。絶対王者ならではの苦しみを吐き出した。

 今季フリーの「ホープ&レガシー」は、羽生が強く望んだ曲だった。久石譲さんが作曲した98年長野パラリンピックのテーマ曲。長野五輪・パラリンピックを見た母が姉にスケートを習わせ、姉に感化されてスケートを始めた。「スケート人生の出発点」とこの曲を選んだ。「風や川の中にどぷんと入っている感覚とか、この曲がイメージする自然の中に入り込めた。いい集中ができていた」。ゾーンに入っていた。

 昨年大会は左足甲の靱(じん)帯を痛めながら戦った。2月の時点で欠場も脳裏をよぎるほどの痛みで、SP後に腫れ上がった。世界選手権後には左足リスフラン関節靭帯損傷で全治約2か月の診断が下された。氷上練習を再開したのは6月。焦りを封印しながら、史上最高の羽生結弦に挑んだシーズンだった。「平昌五輪へ向けて4回転4本の構成をやり遂げられた自信と、ショートとフリーをそろえることの課題が見つかった」。66年ぶりの五輪連覇へ、王者の限界値はとどまるところを知らない。

 ◆世界選手権での日本勢ワンツー

 男子は14年大会(さいたまスーパーアリーナ)で羽生が1位、町田樹が2位に入って以来、2度目。女子では07年大会(東京体育館)で安藤美姫が1位、浅田真央が2位に入っている。女子も含めると今回で3度目。

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