堺雅人が声優で話題『くまのプーさん』実写版が中国で上映禁止。驚きの理由とは?

女子SPA!によると。

 日本では俳優の堺雅人が声優挑戦で話題の「くまのプーさん」実写映画が中国で上演禁止となり、その珍事にハリウッドが騒然としています。

◆プーさんが反政府組織のシンボルってどういうこと?

 問題となっているのは、9月14日から日本公開予定のディズニー映画『プーとおとなになった僕』。

「くまのプーさん」シリーズの初の実写化として注目され、すでに公開中の欧米では夏休み映画として家族連れを中心に人気となっている映画です。

 大人になり疲れた生活を送る主人公クリストファー・ロビンに「ピュアな心」を思い出させるため、プーさんと森の仲間たちがロンドンまでやってくる心暖まるストーリーで、R指定になるようなバイオレンス描写も濡れ場もなし。

 ましてや、中国政権に都合の悪い内容が含まれているわけでもありません。では、なぜ中国では上映禁止なのでしょうか?

『ザ・ハリウッド・レポーター The Hollywood Reporter』など複数の米メディアによると、禁止の理由は「プーさんが反政府組織のシンボルだから」だそう。

 でも、「くまのプーさん」ってそんなお話でしたっけ?

◆ぽっちゃり具合が国家主席とそっくりで中国出禁のプーさん

 疑問に思うのは当然! 中国当局が『プーとおとなになった僕』を上映禁止にしたのは、そのストーリーとはまったく関係のない“冗談”みたいな理由。ズバリ、「プーさんのぽっちゃり具合と習近平(しゅうきんぺい)国家主席の体型が似ているから」だというのです。

 2013年に習近平が国家主席となって以降、プーさんと主席との類似を面白おかしく比較するネット投稿が中国国内で急増。反政府派が主席を指すときの隠語と使われ始めたため、当局はネット上からプーさん一掃するのに躍起になっているそう。特にメッセージ性のない、ただのかわいいプーさんの画像さえも検閲の対象となっていると『ロサンゼルス・タイムス Los Angeles Times』が報じています。

『グローバル・リスク・インサイツ Global Risk Insights』によると、習主席がハイヤーの上から観衆に手を振る姿と、車に乗ったおもちゃのプーさんを並べた写真は、2015年に最も検閲の対象になったツイッター投稿だとか。

 プーさんより細くて背の高いティガー(オバマ前米大統領)と歩く写真や、“のろまでお人好し”イーヨー(安倍首相)と握手するプーさん(習主席)投稿も国外からは見ることができますが、国内からのアクセスはできないようです。

◆検閲大国・中国!劇場公開される海外映画は年間34本だけ

 もともと反政府的なメディアの記事やコメント、政府にとって都合の悪い画像や動画などは徹底的にネットから排除してきた中国。未だにグーグルやYouTube、Facebookも禁止され、世界各国でばく大な視聴者を持つNetflixさえも進出が許されていない国です。

 中国側は同映画を上映禁止にした理由を公表していませんが、これまでの“冗談みたいなプーさん騒動”を見れば、その理由は火を見るより明らか。傍から見ると、ディズニーキャラクターに似ていると言われただけで何を怒っているのかと思わないでもないですが……。

 ちなみに、中国では年間34本しか海外映画の劇場公開が認められていないため、今回のようなはっきりとした理由がなくとも上映禁止になる海外映画はあるそう。予想以上に閉じられた国なのですね。

「The Hollywood Reporter」https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/christopher-robin-refused-china-release-winnie-pooh-crackdown-1131907

「Los Angeles Times」http://www.latimes.com/world/la-fg-china-winnie-the-pooh-20180809-story.html#

「Global Risk Insights」https://globalriskinsights.com/2016/03/china-blacklists-winnie-pooh/

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