8月 212013
 

東スポWeb によると。

 準々決勝第1試合の花巻東(岩手)vs鳴門(徳島)で花巻東の千葉(3年)の二塁上での動きを審判が注意する事態が発生した。二塁から捕手のサインを味方打者にジェスチャーで伝達しているのではないか、と疑われたもの。花巻東の関係者は“スパイ疑惑”を完全否定したが、敗れた鳴門ナインや他校からは気になる証言が飛び出した。

「事件」は花巻東が2―3で迎えた8回表の攻撃中に起こった。二死二塁、打者は5番・多々野(3年)という場面で、球審が突然試合を中断。二塁走者の千葉に大声で注意を与えた。千葉が相手捕手のサインを多々野に教えているかのような動きをしたためで、実際に塁上の千葉はホームの方を見ながら頻繁に両手を左右に動かし、ジャンプするような動作を繰り返していた。

 草野球では二塁走者が打者にコースを伝えることは珍しくない。大会規則には「走者やベースコーチなどが、捕手のサインを見て打者にコースや球種を伝える行為を禁止する」とされ、当該行為の疑いが見られた時は審判員がタイムをかけ、選手と攻撃側ベンチに注意してやめさせると明記されている。試合後、赤井淳二審判副委員長は「注意するタイミングは状況によって異なり攻守交代の時にすることもあるが、今回は球審が明らかに疑わしいと判断したので即注意した」と説明した。

 日本ハムの二刀流ルーキー・大谷や西武・菊池を輩出した花巻東に、まさかのスパイ疑惑。千葉は審判の注意に関して「よく分からなかった」と話し、花巻東の学校関係者は「注意はされたけど、そんなことはやっていない。そんなことをやっていたら、もっと打ててますよ」と完全否定した。

 だが、敗れた鳴門サイドからはこんな声が飛び出した。「(花巻東戦に備えての)ミーティングで(鳴門・森脇)監督から『向こうはサインを盗むから気をつけろ』という話がありました。対策として試合後半はサインを変えたり、遊撃手が二塁走者の前に立って見えなくするとか。ベンチの選手が相手のランナーやベースコーチの動きを注意して見るようにもしていました」とある選手。試合前から花巻東の動きを警戒していたという。

 鳴門の学校関係者は「残念というか…。そんな野球をやっていたとは以前から聞いていた」とぶぜんとした表情を浮かべ、ナインも「(花巻東の)一塁コーチもこっちのキャッチャーばかり見ていました」「勝つためとは思うけど、フェアじゃない。本当にやるんだなと思いました」などと不満そうに話した。さらに他校の選手からは「(花巻東の疑惑は)有名な話ですよ。結構前から知っていた。千葉だけじゃないですよ。二塁から首をクイクイって左右に振るとか…」との声も…。

 21日の準決勝で延岡学園(宮崎)と対戦する花巻東。真相はどうあれ、後味の悪さは残ってしまった。

 ☆サイン盗みが高校野球で禁止とされたのは1998年の12月。高野連全国理事会で「二塁走者やベースコーチが捕手のサインを見て、打者にコースや球種を伝える行為」を全面的に禁止することが決まった。同年のセンバツ大会で横浜高校がサイン盗みを疑われる事件があり、同時期にプロ野球ダイエーでもスパイ疑惑事件が起きたことを受けての決定だった。翌99年のセンバツ大会から徹底された。罰則規定は設けられていない。

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