11月 052013
 

スポーツ報知 によると。

 ◆フィギュアスケート 東日本選手権最終日(4日・群馬県総合SCアイスアリーナ) 女子フリーを行い、4月の女児出産を経てソチ五輪を目指す安藤美姫(25)=新横浜プリンスク=は今季自己最高の105・24点を出して1位となり、ショートプログラム(SP)との合計147・21点で2位に入り、上位5人に与えられる五輪代表最終選考会の全日本選手権(12月21~23日・さいたまスーパーアリーナ)出場権を獲得した。3日のSP13位と大きく出遅れた元世界女王は、現役最後の目標となるソチへ希望をつないだ。

 火の鳥が翼を広げるような姿でフィニッシュした安藤は、総立ちとなった1100人を超える観衆から大拍手を受けた。「日本では最後になるかもしれない試合で、悔いは残したくなかった」。SP13位の崖っ縁からフリー1位ではい上がった安藤は、久しぶりに笑顔でインタビューに答えた。

 ジャンプミスを繰り返し、自己最低の41・97点に沈んだSPのショックを振り切った。躍動感あふれるメロディーに乗って、冒頭の3回転ルッツは手をつきながら何とか着氷。SPで踏み切れなかった3回転ループも次に成功させた。基礎点が1・1倍になる演技後半の4つのジャンプも、大崩れせずに跳びきった。

 5位以内でなければ五輪出場が消える大会で、「弱気で逃げ出したくなかった」と課題のジャンプに向き合った。10月の関東選手権以降、高難度の3回転ルッツは「10回やって1回降りられるくらいの確率」だった。フリー当日の朝、幼少時代の恩師で現在もジャンプ指導を受ける門奈裕子コーチから電話口で回避を勧められた。しかし、「調子は上がっている」と自分の武器の跳ぶことを押し通した。

 イタリア人のリッツォ・コーチの勧めでこの日朝6時からの公式練習を休み、昼の本番に向けてパワーも蓄えた。それでも「筋力が落ちている」と演技に力強さを欠き、スピードも失速。表現力を示す演技構成点はSPより上がったが、スピンやステップは軒並みレベル1や2の低評価で、得点を取りこぼした。

 3季前に出したフリーの自己ベストより30点近く下回り、安藤は「本来の自分のレベルには達していない」と冷静に振り返った。今回の得点は昨季全日本で10位相当。代表有力候補の浅田真央や鈴木明子、村上佳菜子がGPシリーズ初戦で出した得点よりも低い。全日本表彰台がソチの最低条件となる安藤にとって、極めて厳しい現状は変わりない。

 現在は約1時間半のトレーニングで脚力などを鍛えながら、氷上では約1時間の練習を1日2回こなすのが限度。「もうちょっと早くジャンプが上がってくると思ったが、現実的には大変」。産後の筋力回復に課題を感じている。

 今後はイタリア・ミラノなど欧州で約4週間調整する予定。国際大会「アイス・チャレンジ」(20~24日・オーストリア)のほかに、別の海外大会からも招待を受けているという。「自分はまだ五輪のレベルにない。全日本は日本で最後の試合になると思う」。競技人生のフィナーレに一歩ずつ近づいていく。

 ◆今年の安藤の経過
 ▽1月1日 所属していたトヨタ自動車を退社したと交流サイト「フェイスブック」で発表。
 ▽4月 3350グラムで女の子の「ひまわり」ちゃんを出産。
 ▽6月1日 アイスショー「アート・オン・アイス」に出演し、約9か月ぶりに公の場で滑りを披露。
 ▽7月1日 ニュース番組「報道ステーション」で女児出産を電撃告白し、五輪シーズンの復帰と引退を明言。
 ▽9月26、27日 国際大会のネーベルホルン杯に招待選手で出場し、2位に入る。五輪出場に必要な最低技術点(SP20点、フリー36点)も突破。
 ▽10月13、14日 五輪1次選考会の関東選手権に出場。SP、フリーともにトップで完全優勝したが、ミスが相次いだことで「課題の残る2日間になった」と反省。
 ▽11月3、4日 東日本選手権でSP13位から2位に入り、全日本切符をゲットする。

 ◆安藤のソチへの道 日本女子の出場枠は3。〈1〉全日本選手権優勝者〈2〉全日本2位、3位とGPファイナル表彰台最上位者〈3〉前2項目の条件から外れた選手と世界ランク上位3人、国際大会シーズン最高スコア上位3人―この3点の順で全日本終了時に3人を選考する。

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