3月 072014
 

日刊ゲンダイによると。

 ソチ五輪でメダルなしに終わった女子フィギュアの浅田真央(23)。06年から1年半だけ真央を指導していたラファエル・アルトゥニアン氏(56)は、「一緒に18年の平昌五輪を目指せば金メダルを取らせる自信がある」と女性雑誌に語っている。かつての先生に戻るかどうかはともかく、次の五輪を目指すならコーチは代えるべきだ。そう思っているコーチはたくさんいるのではないか。

 真央はソチの個人戦ショートプログラム(SP)のトリプルアクセル(3A)で転倒。今季自己最低得点で金メダルの夢は消えた。フリーでは完璧な演技を見せたものの、10日ほど前に行われた団体戦の時からメダルが狙える状態ではなかった。

 真央は団体戦(SP)でも3Aに失敗すると「自分が予想していた以上に緊張した。リンクに乗ったとたんに気持ちをコントロールできなくなった」と漏らした。完全に五輪の雰囲気にのまれていたのだ。

 今季は五輪前の試合で3Aを成功させたことは一度もない。団体のミスで不安は増幅。気持ちの切り替えができぬまま個人戦SPに臨んで大失態。演技後は、「自分でも終わってみてまだ何も分からない」と放心状態だった。

■心のケアができず

 佐藤信夫コーチ(72)も「なんて言ったらいいか分からないですね。何が彼女の中で引っかかっているのか。調子は悪いわけではない。これが五輪といえば、それまでなんでしょう」というだけ。浮足立つ教え子に対しお手上げ状態だった。

 佐藤コーチはフリー演技直前、高熱で寝込んだ教え子が気力でリンクに上がり、会心の演技を披露した話を真央に聞かせたという。「どんな状況に追い込まれても選手は気持ち次第」ということなのだろう。「リンクで何かあったら、助けにいってやるから」とも言ったそうだ。それを聞いたフィギュア関係者は「フリーの素晴らしい演技はメダルが消えて気持ちが吹っ切れたのだろう。熱で寝込んだ子がしっかり滑ったなんて話は昔の根性論。佐藤さんは科学的なメンタルトレーニングなんて知らないのだろう。真央の心のケアがまったくできていなかった」と呆れ顔だった。

■五輪をシュミレーション

 スポーツライターの工藤健策氏は五輪競技の指導者についてこんな考えを持っている。

「4年に一度しかない五輪は誰でも異常に緊張する。メダルが義務付けられている選手ならなおさらです。指導者は事前に多くの情報を集め、五輪をシミュレーションしていなければならない。例えば、練習で失敗ばかりしていたらどうするか、演技(試合)の直前にはどんな言葉をかけるか、軽度の故障をしたら作戦をどう変えるか、女性選手なら試合前日に生理が来たら等、起こりうることをいくつも挙げ、対処法を考えておく。指導者としては当然のことです」

 死ぬ気で頑張れ! としか言えないコーチの下では金メダルは取れない。

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