9月 252016
 

毎日新聞 によると。

 ◇10カ所で8000ベクレル超

 東京電力福島第1原発周辺の飲料用や農業用の大規模ダムの底に、森林から川を伝って流入した放射性セシウムが濃縮され、高濃度でたまり続けていることが環境省の調査で分かった。50キロ圏内の10カ所のダムで指定廃棄物となる基準(1キロ当たり8000ベクレル超)を超えている。ダムの水の放射線量は人の健康に影響を与えるレベルではないとして、同省は除染せずに監視を続ける方針だが、専門家は「将来のリスクに備えて対策を検討すべきだ」と指摘する。

 ◇貯水線量、飲料基準下回る

 同省は原発事故半年後の2011年9月、除染されない森林からの放射性物質の移動を把握するためダムや下流の河川などのモニタリング調査を開始。岩手から東京までの9都県のダム73カ所で1カ所ずつ数カ月に1回程度、観測している。

 このうち底土表層濃度の11~15年度の平均値が指定廃棄物の基準を超えるダムは、いずれも福島県内の10カ所で、高い順に岩部(がんべ)ダム(飯舘村)1キロ当たり6万4439ベクレル▽横川ダム(南相馬市)同2万7533ベクレル▽真野ダム(飯舘村)同2万6859ベクレル--など。ただ、表層の水は各ダムとも1リットル当たり1~2ベクレルで、飲料水基準の同10ベクレルを下回る。

 同省の調査ではダム底に堆積(たいせき)したセシウム総量は不明だが、10ダムのうち福島県浪江町の農業用「大柿ダム」で、農林水産省東北農政局が13年12月、総量を独自調査。ダム底の110カ所から抜き取った堆積土の数値をもとに10メートル四方ごとの堆積量を試算。セシウム134と137の総量は推定値で約8兆ベクレルになった。

 国立環境研究所(茨城県つくば市)は近く、複数のダムで本格調査に乗り出す。環境省は「ダムに閉じ込めておくのが現時点の最善策。しゅんせつすれば巻き上がって下流を汚染する恐れがある」としている

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5月 022016
 

産経新聞 によると。

 熊本地震で9割の家屋が倒壊した集落がある。震源となった「布田川(ふたがわ)断層帯」の真上に位置する熊本県西原村の風当(かざあて)地区だ。全約30戸の住宅はほぼ損壊し、自宅を失い、父親と離れて暮らすことを余儀なくされた男性もいた。「自分が生まれ育った場所を離れたくない」。男性は、家族が再びそろうことを願いながら片付けを続けている。(神田啓晴)

 地震後、地区に住んでいた荒木一精(いっせい)さん(54)は両親とテレビを見ながら語り合った穏やかな日々をよく思い出す。その日々は一瞬で奪われた。

 自宅は、母屋の天井がめくれ、雨漏りで畳はぬかるむ。娘のために買ったひな人形のガラスケースも粉々に砕け、先祖代々の位牌(いはい)や仏具も散乱。壊れた置き時計は、最大震度7を記録した先月16日の地震発生時刻の午前1時25分を指したまま止まっている。

 自宅には「危険」と書かれた赤紙が貼られた。「今は片付けのことしか考えられない。先のことは分からない…」

 あの日、荒木さんは2階で床についていた。「もう余震はない」。14日の地震では大きな揺れを感じたが、家屋に被害はなく安心しきっていたという。その直後に、突き上げるような揺れが再び襲った。

 死を覚悟したが、タンス同士が互いにぶつかり合う形で隙間ができ、命をつなぐことができた。妻の恭子さん(53)と長女の愛理さん(13)も無事だった。

 父の俊輔さん(80)は寝たきり状態で、恭子さんと2人で何とか車いすに乗せて連れ出した。しかし、一緒に避難生活を続けることは難しく、介護施設に一時身を寄せてもらっている。

 「先祖代々の土地で諦めきれない」との気持ちがあるが、変わり果てた自宅に途方に暮れた。近くの山には亀裂が入り、土砂崩れの危険もあり、将来住めなくなる可能性もある。

 それでも今、徐々に気持ちに変化が出てきた。村内に建てられる予定の仮設住宅の入居も申請した。

 荒木さんは「この村は自分が生まれ育った場所。復興に何年かかっても住み続ける」と話している。

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5月 022016
 

西日本新聞 によると。

 熊本市は28日、熊本地震で被災した市内の全避難者を対象とする居住意向調査の中間結果を公表した。回答があった9176世帯(計1万9605人)のうち、49・1%に当たる4507世帯が「このまま避難所にとどまりたい」と望んでいることが判明した。相次ぐ余震による不安や、自宅の生活環境が復旧していないことなどが理由。市は中長期的な避難所の確保や生活再建支援を急ぐ方針だ。

 市は23日現在の避難者3万7362人や車中泊をしている人などにアンケートした。

 避難所暮らしの継続を望む世帯にその理由を聞いたところ「余震が怖い」が最も多く82・7%。次いで「ライフラインの不通」が46・9%、「家具などの散乱」が42・5%-など。「家屋倒壊・半壊」も13・7%だった。

 一方、避難所にとどまることを望まない人も含めて「自宅に戻りたくても戻れない」と答えた人は全体の71・2%に当たる6530世帯に上る。このうち22・7%が「市営や民間住宅への入居」、2・3%は「他都市への避難」を希望している。

 市は今回の調査を受け、全避難者のうち少なくとも1200世帯近くが「避難所が閉鎖されれば住居に困窮する」と推計。避難者にきめ細かな支援ができるよう今後は避難所を集約化することにしており、「避難所の環境改善も進めていく」としている。

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4月 302016
 

日刊ゲンダイ によると。

 季節の変わり目はさまざまな不調に見舞われやすいが、注意したいのが「血便」だ。「様子見」厳禁の血便はどういうものか?

 血便は、よくあるタイプを大きく3つに分けられる。日本大腸肛門病学会評議員などを務めるキッコーマン総合病院(千葉県野田市)の久保田芳郎院長によれば、(1)「真っ赤な鮮血にまみれた血便」(2)「便の中に赤黒い血が混じっている血便」(3)「下痢を伴う血便」だ。

「ぎょっと驚いてすぐに病院に飛んでくる人が多いのが『鮮血の便』です。しかし、その大半が痔の一種である内痔核で、大ごとではない血便です」

 肛門に近い部分での出血なので、血液の色の変化が少なく真っ赤なままで血がポタポタしたたる場合もある。痔ならしばらく様子を見ても問題ない。

 一方、会社を休んででもすぐに病院へ行くべきなのは「赤黒い便」だ。

「大腸がんが疑われます。血が赤黒く、便の中に入り込んでいるのが大腸がんの血便の特徴なのです」

 ただし、血便から大腸がんが判明した場合、進行がんを覚悟しなければならない。早期に大腸がんを発見したければ、“目で確認できない血便”をチェックする必要がある。

「健診などの便潜血反応は、見た目は分からない血便の発見に役立ちます。しかし、便潜血反応で陽性と出ても、6割近くは次の検査(内視鏡検査)に進まずに放置するという報告があります」

 大腸がんは、早期で治療を受ければ予後がいい。内視鏡検査は「痛い」「検査のために仕事を休まなくてはならない」などハンディがあるが、最近は痛みがほとんどない検査法が登場し、自費診療になるがカプセル内視鏡で就寝中に検査を終える方法も検討されている。早期発見のチャンスを逃してはならない。

 3つ目のタイプ「下痢を伴う血便」は、消化管内での炎症が疑われる。近年増えているのが、潰瘍性大腸炎だ。

「下痢に加え、血が混じったねばねばした粘液が便に付着しています。“トマトケチャップ様”とも表現します」

■命にかかわるケースも

 潰瘍性大腸炎は、軽症例が多く、重症ですぐに手術が必要な劇症例はごくわずか。大腸がんが考えられる血便のように、「すぐ病院へ」というほどではないが、早い段階で専門医の診察・治療を受けた方がいいのは間違いない。

「潰瘍性大腸炎は免疫機能が大腸を攻撃する病気で、便の回数が増え、出血や下痢が症状です。難病指定を受けていて完治は難しいですが、薬物治療で症状の出ない状態を保つことができます。QOL(生活の質)を高める意味でも、専門医の診察・治療が求められるのです」

 3つのタイプの血便を挙げたが、原因となる疾患の中で最も注意が必要なのは、言うまでもなく大腸がんだ。よくありがちなのが、「血便=真っ赤」という勘違い。前出の通り、大腸がんの血便は赤黒く、一見、分からないものも少なくない。

 また、痔を長く患っているために、便に血が混じっていても“いつものやつ”と自己判断してしまい、検査を受けずにいるケースもご用心。結果的に手遅れになりかねない。

「大腸がんは、家系に大腸がん患者がいる人、良性腫瘍の『腺腫』が過去にできた人、潰瘍性大腸炎を患っている人は、そうでない人に比べて発症リスクが高い。血便がなくても、大腸内視鏡検査を数年に1回受けてほしい。大腸がんのサインである血便があればなおさらです」

 Posted by at 8:41 PM
4月 292016
 

日刊ゲンダイ によると。

「脂肪肝や肝硬変はお酒の飲み過ぎのせい」と思ったら大間違いだ。最近は酒で肝臓を壊す人は減っており、食べ過ぎや運動不足、糖尿病などが原因の「非アルコール性脂肪性肝疾患」(NAFLD)が増えている。単なる脂肪肝なら焦る必要はないかもしれない。しかし、脂肪肝が一歩進んだ「非アルコール性脂肪肝炎」(NASH)となると話は別だ。肝細胞が線維化し、10年以上経つと肝硬変や肝臓がんになる可能性がある。そんなNASHの改善にエビやカニのエキスが有効だという。金沢大学医薬保健研究域付属脳・肝インターフェースメディシン研究センターの太田嗣人准教授(顔写真)に聞いた。

 田中竜太郎さん(仮名、55歳)は出版社に務めるサラリーマン。日頃の不摂生がたたり、大学卒業直後に82キロだった体重は数年前に100キロを超えた。会社の健康診断では毎回、「脂肪肝」を注意されていた。それでも「死ぬわけはないし……」と、高をくくっていたという。

「ところが、この1年、やたらとこむら返りを起こすようになったのです。最初は夜間だけだったのですが、最近は昼間でも全身がつる。体がだるく、風邪の症状がある。しかもお腹が張ってトイレが臭うようになった。おかしいと思って病院で診てもらったら、糖尿病に加えて肝硬変の一歩手前の脂肪肝炎だとわかったのです」

 脂肪肝炎の原因は大きく4つある。「飲酒」「食事過多」「糖尿病」「無理なダイエット」だ。お酒が飲めない田中さんは、食べ過ぎによるNASHの疑いと診断された。さっそく、低カロリー、低脂肪の食事と運動を医師から指示されたが、併せて、「アスタキサンチン」のサプリメントを勧められたという。

「アスタキサンチンはカニやエビなどに含まれる赤い色素で、体脂肪の増加抑制や眼精・筋肉疲労などに効果があり、化粧品や健康食品として用いられています。それが私たちの研究で、NASHの予防と抑制に効果があることがわかったのです」

■炎症を抑え脂肪を減少させる

 NASHには、抗酸化作用のあるビタミンEが有効であることが知られている。人は食物を取り、酸素を吸って体内で代謝することでエネルギーを作る。その際、活性酸素と呼ばれる不安定な状態の酸素を作る。この活性酸素が何らかの理由で増えることで、非アルコール性脂肪肝を刺激し、NASHを作るといわれている。そのため、ビタミンEはNASHに効くとみられているのだ。

 実際、昨年の欧州肝臓学会では、非アルコール性肝炎の患者にビタミンEを投与すると医薬品と同等の改善が見られ、心臓への悪影響を及ぼさないことが観察されたと報告されている。

「ならば、ビタミンEの250~500倍抗酸化作用が強いとされるアスタキサンチンに着目して調べたところ、良い成績を得たのです」

 昨年、高コレステロールの餌にアスタキサンチンを混ぜたものを食べたマウスは、そうでないマウスより肝臓への脂肪のつき方が50%減り、脂肪がたまることで生じる脂質の過酸化や肝硬変につながる肝臓の線維化が80%以上抑えられることを報告。世界で初めてNASHの予防・抑制にアスタキサンチンが有効であることを明らかにした。

 いまはアスタキサンチンのサプリメントが複数流通している。太田准教授は「より高い濃度で体に吸収しやすい治療薬を開発したい」と言う。しかし、それまで待てないという人は、運動や食事療法以外にも脂肪肝を解消する手があることを知っておくべきだ

 Posted by at 11:46 PM
4月 262016
 

東洋経済オンライン によると。

「原発事故が起きると安全に避難できない」。川内原発周辺の多くの住民がそう考えていることが、広瀬弘忠氏が代表取締役を務める「安全・安心研究センター」によるアンケート調査で判明している。余震が続くなど、「赤信号が点滅している状態だけに川内原発はすみやかに一時稼働停止を」と訴える。
 ――熊本地震では、九州電力・川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)をはじめとした西日本各地の原発の安全性が懸念されています。

 九電は万一の場合を想定して、いったん川内原発の稼働を停止すべきだ。

 4月14日午後9時26分に熊本県内を震源域とするマグニチュード6.5、震度7の地震が起き、その28時間後の16日午前1時25分にはさらに大きいマグニチュード7.3、震度7が発生している。さらに19日午後5時52分には川内原発により近い八代市内を震源域にマグニチュード5.5、震度5強を観測している。その後も頻繁に余震が続いている。八代市から川内原発まで約80キロメートル。震源域がさらに近づけば危険性が増してくる。

 ――原子力規制委員会によれば、最初の地震で観測された川内原発での地震加速度の最大値は8.6ガル。これは原子炉自動停止の設定値である水平加速度160ガル、鉛直加速度80ガルをともに大幅に下回っているとのことです。こうしたことから規制委の田中俊一委員長は「安全上の問題はない」としています。

 大規模な地震が相次いでいることから、現在は赤信号が点滅している状態だ。火山の噴火が差し迫っていることが察知できた場合にはいち早く原子炉を止め、使用済み燃料をプールから取り出して安全な場所に移送する手はずになっている。それができるとは思えないが、似た状況が地震によって起きる可能性があるのだから、あえて止めない判断をする理由はない。

 今回、気象庁は最初の地震をいったん本震とみなしたものの、後にさらに大きな地震が発生したことからもわかるように、想定外はいつでも起こりうる。ステレオタイプな発想をしていると、想定外の事象に巻き込まれてしまう危険性がある。シナリオが外れた場合のリスクを考えたうえであらかじめ危険を取り除くべきだ。

 Posted by at 9:51 PM
4月 232016
 

日本テレビ系(NNN)によると。

 一連の地震について気象庁は、熊本県や大分県で地震活動の範囲は広がってはいないものの、少なくとも1週間程度は激しい揺れを伴う地震に警戒を呼びかけている。

 気象庁の観測によると、今月14日からの一連の地震活動では23日午後3時までに震度1以上の体に感じる地震が834回発生している。ただ、23日になってからは震度3以上の地震は観測されていない。

 気象庁は23日の記者会見で、熊本県や大分県では活発な地震活動は続いているものの地震活動の範囲は広がってはいないという見解を示した。しかし、地震は活発な期間と静かな期間を繰り返しながら推移しているため、今後も少なくとも1週間程度は激しい揺れを伴う地震に警戒するよう呼びかけている。

 Posted by at 7:01 PM
4月 232016
 

西日本新聞 によると。

 熊本地震で甚大な被害を受けた熊本県南阿蘇村は23日、村内の避難所で28人がノロウイルスに感染した疑いがあると発表した。マグニチュード(M)7・3の「本震」から1週間が過ぎ、避難生活が長期化するにつれて衛生面も悪化、感染症の拡大が懸念される。村内では自衛隊などによる安否不明者の捜索も続いた。また、県は23日、本震で倒壊した家屋から救出され、5日後に死亡した同村の女性について、関連死が疑われると発表。関連死などの死者は12人となった。地震による直接の死者は48人。

 南阿蘇村によると、約400人が身を寄せている南阿蘇中体育館で21日以降、避難者28人が下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴え、うち17人を病院に搬送、残る11人は体育館内の隔離スペースや自家用車内で経過を観察している。搬送者の中には入院した人もいるという。

 避難所の中には断水が続いたり、ごみ処理が遅れたりするところもあり、感染症対策が急務となっている。熊本市でも22日までに、感染症が疑われる避難者として、ノロウイルス7人、インフルエンザ5人が確認されている。

 安否不明の男性2人のうち、1人が巻き込まれたとみられる南阿蘇村河陽の土砂崩れ現場では、550人態勢で捜索範囲を拡大。現場では23日午前11時すぎから雨が降り始めており、安全を確認しながらの作業となっている。

 14日以降の震度1以上の揺れは23日正午現在、830回。

 Posted by at 3:26 PM
4月 232016
 

産経新聞によると。

 一連の熊本地震は最大震度7を記録し、家屋が倒壊して住民が下敷きになるなど多数の犠牲者が出た。熊本県益城町では、2階建て住宅の1階部分がつぶれた家屋のすぐそばに、壁の一部が剥がれた程度の軽微な被害で済んだ住宅も目につく。国土交通省は平成7年の阪神大震災を教訓に家屋の耐震化を進めているが、いまなお全国約900万戸は今回と同規模の地震で倒壊する恐れがあるという。有識者は「九州地方などは対策が遅れていた」とも指摘する。(市岡豊大、小泉一敏)

 今回の地震は震源が比較的浅く、家屋倒壊の危険があるとされる震度6弱以上の地震が16日までに7回発生した。熊本県建築課によると、県内約68万戸の耐震化率は25年時点で75%。担当者は「それほど悪い数字ではない」と話すが、27年度末までに達成目標としていた90%には到底及ばない数字だ。

 ただ、今回のような地震について、神戸大の石橋克彦・名誉教授(地震学)は「未知の活断層も多く、全国のどこで発生してもおかしくない」と話す。

 阪神大震災では昭和56年以前の古い耐震基準の住宅で被害が集中したため、震災後には56年以前の建物に耐震診断を義務付ける耐震改修促進法が施行。国交省は改修費用を助成するなどして4年後までに住宅全体の耐震化率95%を目指す。だが、実際には平成15年に約75%だった耐震化率は25年に約82%と10年間で7ポイントしか増えていない。

 原因の一つは費用だ。耐震診断には10万~20万円かかる上、柱や屋根などの耐震改修に100万~200万円かかる。自治体によっては改修費用の2割程度は補助されるが、経済的負担は避けられない。

 名古屋大の福和伸夫・減災連携研究センター長(耐震工学)は「地震が頻繁に起こらない地域では耐震化が遅れる傾向がある。南海トラフ巨大地震が想定される東海地方に比べ、九州地方は進んでいない」と分析。「寝室などを部分的に耐震化する『一室補強』という手法もある。まずは家具の固定などできることから始めるべきだ」と話す。

 ただ、耐震補強や家具固定などの必要性は、震災が起こるたびに叫ばれてきた。熊本県の担当者は「どこで地震が起きてもおかしくないのだが、実際にはほとんど地震がなかった地域でもあり、(耐震への)意識が高くなかったのは否めない」と打ち明ける。

 群馬大大学院の片田敏孝教授(災害社会工学)も「地震で倒れた家屋や家具で圧死する危険は既に十分認識されているはず。それでも対策が進まない根本的な原因は、災害による死が自分のこととして受け止められていないから」と当事者意識の欠如を指摘している。

 Posted by at 3:24 PM
4月 192016
 

朝日新聞デジタル によると。

 避難所では、多くの人が限られたスペースで寝泊まりするため、感染症が一気に広がる恐れがある。予防は、せっけんを使い、流水で手を洗うのが基本だが、避難所ではきれいな水が不足することも少なくない。

 東北大の賀来満夫教授(感染制御学)は「洗えなくても、ウェットティッシュで食事前やトイレ後に手の汚れを拭き取るだけでもいい。アルコール消毒剤はノロウイルスには効かないが、一般的な感染症の予防策として重要」と話す。

 ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎や、インフルエンザは流行のピークが過ぎたものの、まだ注意は必要だ。

 ノロウイルスは食事や手に付着して体内に入り、下痢や嘔吐(おうと)を引き起こす。感染力が強いため、患者の便や吐いた物を処理する際は手袋やマスクを着用し、周りにウイルスが飛び散らないように新聞紙などをかぶせる。床などの消毒には塩素系漂白剤がなくても、水拭きした後でアルコール消毒剤で拭くと感染のリスクは減らせる。

 インフルエンザは患者のせきやくしゃみで感染する。マスクは症状のある人に優先して配布する。

 口の中で細菌が増えて気管に入ると、誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こすことがある。口の中を清潔に保つことが大切で、歯磨きができない場合はウェットティッシュで口の中や歯の表面を拭くだけでもよいという。

 Posted by at 11:19 PM